カード織り ウォレットコード
素材: 牛革、羊毛、真鍮
製作: カード織り Yuuri
革仕立て 本山知輝/日本ヴァイキング協会


ヴァイキングの伝統模様と革の経年変化を楽しむ
ヴァイキングの伝統模様を織り込んだ帯と本革を組み合わせ、総手縫いで仕立てた丈夫なウォレットコードです。
羊毛の温かみとコシのある革の質感を味わいながら、徐々にしなやかになっていく経年変化を楽しめます。

かつて馬具にも使われた丈夫な織り帯
ヴァイキングの織り帯の特徴は、模様の美しさだけでなく、その丈夫さにもあります。糸を撚りながら織るので複雑に絡み合い、目が詰まって厚みのあるとても強い帯になります。かつては、馬の手綱、ベルトや剣のストラップ、衣服の縁取りにも利用されていました。
実は革を合わせなくても充分な強度がある帯にさらに革のコシを加えることで、よりいっそう馬具のような雰囲気に仕上げています。
金具には無垢の真鍮ナスカンを使用し、使い込んでもメッキのように剥がれず、色艶の重厚感が増して味わいが深まります。

1000年前のヴァイキング時代のカード織り
羊毛の織り帯は、1000年前のヴァイキング時代に行われていた手法を用いて、再現作家Yuuriさんにより手作業で織られています。
複数枚のカードを使うことからカード織りと呼ばれる伝統的な手法。穴をあけたカードに2-6本の糸を通し、カードの回し方を変えて色々な模様を織ることができます。
この模様は、実際にスウェーデンのビルカから出土したヴァイキング時代の帯を再現したもの。しっかりと目が詰まった質感で、丁寧に仕上げられています。

手縫い仕立てとコバ磨き
コード部も端部も、縫製はすべて手縫いで仕立てています。手縫いは時間がかかりますが、ほつれにくい丈夫さがあり、また麻糸のステッチが効いた味わいが出る仕立て方です。
革のコバ(切り口)は磨き仕上げ。コバを少し湿らせ、毛羽立った革の繊維を帆布で擦って締めて、つるつるに磨き上げて丈夫にしています。塗料でコーティングするのではない、革の特性を活かした手法ならではの美しさがあります。
革素材
2.5mmの厚みの丈夫なタンニンなめしの牛革サドルレザーを使っています。ピットと呼ばれる槽に漬け込む伝統的な手法により、時間をかけて作られた繊維のよく締まった強い革です。
15年革業界に携わってきた経験から、長く使うほどに味の出る良い革を選んで製作しています。徐々に艶が増していく経年変化をお楽しみください。
寸法: 全長470×幅27mm、金具を除いたコード部分415mm
素材: 牛革、羊毛、真鍮
製作: カード織り Yuuri
革仕立て 本山知輝/日本ヴァイキング協会
*着用画像は試作品のため、金具部分の仕様が実際の製品と異なります。