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2022/09/03 18:54

革のお財布やバッグを、10年20年と末長くお使いいただくために。
ここでは、自分で楽しみながらできる簡単なお手入れ方法、水に濡れた時の対処法、使わない時の保管方法をご紹介します。
安心して使い続けられるように、修理やお手入れのご依頼も承ります。ご遠慮なくお問い合わせください。
革の柔軟性を保つ、ケアオイル(クリーム)のお手入れ
革の中に含まれる油分は潤滑剤として、柔軟性を保つ大切な役割をしています。
油分は時間の経過とともに抜けていくので、定期的にケアオイルを塗ることで、革を良い状態に保って長持ちさせられます。半年に1度くらいがお手入れの目安です。
油分が少なくなると革表面がカサついてきて、完全に劣化してしまうとひび割れを起こすこともあるのでご注意ください。

【用意するもの】
・ケアオイル
・やわらかい綿布 2枚
・やわらかいブラシ(あると便利)
*ケアオイルのおすすめ
サドルレザーなど素上げのヌメ革:液状の「ニートフットオイル」
シボありのヌメ革、山羊革、鹿革:クリーム状の「ラナパー」
▶︎ レザーケア用品

【手順】
1 ブラシで革製品の折り目などについたほこりを取り除きます。
2 布にケアオイルを取り、揉んでよく馴染ませます。
3 小さく円を描いて表面と切り口にオイルを塗り、2回ほど繰り返して均等に入れます。ムラはしばらくすると落ち着くので、塗り過ぎないようにしてください。
4 30〜60分ほど置いて、色が馴染んだら新しい布で乾拭きします。
革製品が雨に濡れた時の、シミにならない対処方法
革は濡らさないのが一番ですが、雨などでどうしても濡れてしまうことがあります。その場合でも適切に対処すれば問題ありませんのでご安心ください。
サドルレザーのような表面加工をほとんど行っていないヌメ革は、水を吸いやすくなっています。そのため水滴などで部分的に濡れると、乾いた後にシミのような跡が残ることがあります。
そのままでも使用上問題はありませんが、跡を残したくない場合は、乾く前に濡れたパーツ面全体を濡らすことで目立たなくできます。

【手順】
1 はじめにできるだけ早く水滴を拭き取ります。
2 きれいなタオルに水を含ませて軽く絞り、濡れたパーツ面全体を濡らします。2〜3往復して均等に色が濃くなった状態にしてください。(シボありのヌメ革、山羊革、鹿革の場合はこの工程を行わず、水分をよく拭き取るだけに留めてください)
3 室内でそのまま自然乾燥させます。直射日光の当たる場所に置いたり、ドライヤーは使わないでください。過度な乾燥で革が縮んだり劣化することがあります。
4 上は全体を濡らして乾燥させた革、下はそのまま乾燥させた革です。下の革は跡が残っています。乾燥で革の油分も抜けるので、ケアオイルを塗ってください。
革製品を長く使わない時の保管方法
長期の保管時は、カビが発生しないように注意します。高温多湿の場所や直射日光の当たる場所を避けて保管してください。
袋に入れる場合は、紙や布のような通気性の良い物が理想的です。ビニール袋やプラケースのような密閉する物は、カビを招く原因になるので使わないでください。
革製品の修理とお手入れのご依頼について
革製品の経年による修理は、使用年数にかかわらず喜んで承ります。
修理内容によって費用や納期が異なりますので、まずはメールまたはお電話にてお気軽にご相談ください。これからも末長くお使いいただけるように、状態に合わせて丁寧に修理させていただきます。
ケアオイルのお手入れは無償で承ります。ご自身で行うのが難しい場合はご遠慮なくご依頼ください。半年に1度くらいがお手入れの目安です。
往復の送料につきましてはお客様のご負担とさせていただきます。
【 お問い合わせ先 】
日本ヴァイキング協会 本山知輝
TEL : 090-6489-2433
E-mail : [email protected]