よみもの
2024/01/16 18:21
日本ヴァイキング協会は、北欧とヴァイキングをテーマに、アクセサリーと革製品を手づくりしています。
1000年前のデザインを、日々を彩る小さな宝物に

ぐるぐると渦を巻く模様や、踊っているような動物たち。
ヴァイキングが残したデザインには、力強さの中にどこか愛らしさがあります。
その表情に思わず和んだり、昔の暮らしに思いを馳せたり、お守りのように意味を身につけたり。
楽しみ方は、人それぞれです。
日常をちょっとワクワクさせる小さな宝物。
東京・小金井の工房から、夫婦2人でひとつひとつ心を込めてお届けしています。
ヴァイキングのおもしろさを描き起こす

デザインを考えるときは、実際に出土した資料と向き合いながら描き起こします。自分の手であらためて描いてみると、思いもよらない当時のセンスや難しい細工に気づき、驚かされるばかりです。
そんなバランスや表情を大切にしながら、ときに私たちなりの解釈も加えて形にしています。1000年前のデザインが持つおもしろさを、今の暮らしに伝えられたら嬉しいです。
ヴァイキングも使っていたロストワックス


私たちのアクセサリー作りは、ワックス(ロウ)のかたまりを削って原型を作るところから始まります。
ワックスの形がそのまま金属に反映されるので、はじめは大まかに切り出して、徐々にヘラやヤスリで慎重に形を整えていきます。

ワックスの原型から石膏で鋳型を作る「ロストワックス」は、アクセサリー作りの代表的な手法。おもしろいことに、昔のヴァイキングたちもロウを原型にしてペンダントやブローチを作っていました。
仕上げはひとつずつ手をかけて。シルバー925や真鍮にアンティークな燻しを加え、丹念に磨き上げています。
アンティークビーズのネックレスは、一期一会の楽しみ

ネックレスのビーズは、100年以上前のアンティークを中心に、趣のあるビーズやヴァイキングのレプリカなど、厳選して組み合わせています。
粒ごとに風合いが違うアンティークビーズは、それぞれが一点もの。遠い時代に作られたどんなビーズに出会えるのか、私たちもその時のお楽しみです。まさに一期一会のワクワクを、感じてもらえたら嬉しいです。
製作者プロフィール

本山知輝
1979年生まれ。東京都出身。日本ヴァイキング協会代表。
スウェーデンのヴァイキング村で革細工に出会い、2000年よりヴァイキングをテーマにものづくりを開始。レザークラフトの材料メーカーでの20年間は、道具や素材の開発、15冊の書籍監修にも携わってきました。
シルバー・真鍮アクセサリー、革製品、Tシャツデザインを手がけています。
本山めぐみ
1974年生まれ。福島県南会津出身。
靴職人として経験を積んだ後、青年海外協力隊としてエチオピアに赴任。現地で革製造業の発展支援にも携わりました。帰国後は、エシカル革ブランドのデザイン監修や舞台衣装製作を経て現在に至ります。
革製品、編み物、ビーズネックレスを手がけています。